天龍峡パーキングエリア(飯田市川路)内に電気自動車用の急速充電器1台が設置され、4月1日に運用が始まった。
充電器の設置は、同市の「2050年いいだゼロカーボンシティ宣言」の具体的な取り組みの一環。次世代自動車の普及や三遠南信自動車道、青崩れ峠道路などの整備が進み広域ネットワークが強化されることで、来訪者も増えると予想。インフラ整備として充電環境も整え、同パーキングで経路充電を目的として天龍峡地域を訪れる人の増加につなげるのが狙い。
2022年4月から、情報発信施設と周辺区域の一部管理を同市が始めたのに伴い、国(飯田国道事務所)と同市で急速充電器の設置を協議し、計画。昨年から市の国県関連事業課が中心となり国庫補助などを活用しながら整備を進め、6月に着工し、12月下旬に完了した。その後、運用するための条例や規則を定め、4月1日の条例施行に伴い運用開始となった。
急速充電器は24時間利用可能。運営や管理は同市の商業観光課が担い、保守や緊急時対応は業者に委託する。料金は、充電カードの場合は各社料金、エコQ電(ビジター料金)の場合は5分まで275円。以降1分ごとに55円。
天龍峡活性化係長の横山淳也さんは「電気自動車でも安心して来訪してもらえるように整備を進めてきた。観光客の増加につながれば」と期待する。