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焼き菓子工房「素朴な素材」 飯田に店舗オープンから半年

店主の村山亜紀さん

店主の村山亜紀さん

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 焼き菓子製造販売の「素朴な素材」(飯田市座光寺)が店を構えて、3月31日で半年を迎える。

さまざまな形や味の焼き菓子がそろう

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 喬木村出身で店主の村山亜紀さんは20年前から東京で暮らし、ブレンドティーの販売や、「オーツ麦」を使った焼き菓子の製造販売をしていたという。埼玉へ移り住み2年ほど暮らす中で、シェアキッチンで焼き菓子の販売に力を注ぎ、「自分の工房を持ち、焼き菓子の製造販売だけでやっていきたい」と、帰郷し開業することを決心したという。

 2022年5月、喬木村へ戻り、同年6月に同村内で工房を開き、飯田下伊那のイベントに出店し焼き菓子の販売をしていた村山さんは「屋根がある場所で販売を」と考え、昨年10月1日、「農産物直売所 麻績(おみ)の里」(座光寺)の敷地内に店を構えた。

 クッキーをメインに日替わりで7種類ほどの焼き菓子をそろえる。定番の「塩バタークッキー」「カカオニブクッキー」(以上250円)、「シナモンチョコチップクッキー」(180円)やサンド系の「クリームチーズクッキー」、「ココアクリームサンド」(以上250円)の他に、「アーモンドナッツバー」(270円)、「バナナタルト」(350円)なども販売する。

 麦が好きで、「菓子を作りたい」と自分好みの味を追求し、シンプルな材料にたどり着いたという。同店の焼き菓子は「有機オーツ麦」と砂糖、バター、豆乳の4種を主な材料とする。店名には「飾りすぎない、手間をかけすぎない」という気持ちを込めた。村山さんは「味の主張をしない『オーツ麦』は、バターやフレーバーなどを引き立てる控えめな素材。その性質に心が引かれた」と、「オーツ麦」の魅力を紹介する。

 店を構えた今は、「どこで販売しているか探さなくていい」と利用客から声をかけられるという。村山さんは「初めて持った店。ここでしばらく続け、この場所に根を張りたい。『ここへ来れば、この焼き菓子がある』と思ってもらえるような『街のクッキー屋さん』になれたら」と意気込みを見せる。

 営業時間は11時~16時(金曜は18時まで)。月曜・火曜定休。

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