丸山公民館(飯田市今宮町)を拠点に活動する「石窯部」が3月3日、本年度最後の活動として石窯を活用した交流会を開いた。
同部は、現役の公民館委員と旧公民館委員の学習会で「委員をやめても、人と話し、つながり、気軽に交流できる場が欲しい」との思いから2017(平成29)年4月に発足。石窯を活用し、自らの学びと豊かな地域づくりに貢献し、交流の場をつくるのが目的。
同館には石窯が2基あり、初代は石窯部の前身、食のふれあい工房のメンバーが中心となり、設計から材料集めまで全て行い2006(平成18)年に完成。2代目は、同部の発足と同時にプロジェクトがスタート。飯田市のムトス飯田助成事業や丸山まちづくり委員会からの助成金を活用。初代よりも熱伝導の効率を上げるため、シャロムヒュッテ(安曇野市)の石窯を視察。学んだことを生かし、2代目は2層式の構造で、煙突を設置。2019(平成31)年1月に完成した。
当日は12人が参加。料理担当のメンバーが買い出しを行い、石窯担当のメンバーは昼過ぎから窯に火を入れ準備を進めた。メニューは、新タマネギやジャガイモを使った野菜サラダ、春野菜と鶏肉の香草焼き、ピザ3種類、フォカッチャ2種類、焼きおにぎりと焼き芋。作業は約4時間にわたり、午後5時から交流会を開いた。
部長の田中秀明さんは「大人の部活動みたいで楽しい。公民館委員にも任期があるが、その後の交流の場として今後も活動の輪を広げたい」と話す。