飯田高等職業訓練校(飯田市東新町)が3月2日、訓練生が製作した作品の展示や販売を行う「技能展」を開く。
同校は1951(昭和26)年、地域の技能労働者の継承、継続、人材育成を目的に飯田技能者養成所として開校。2021年に創立70周年を迎え、長野県認定の職業能力開発校として、現在は10~70代の約140人の訓練生が通い、週1~3回の授業に出席し、技術を磨いている。
普通課程の木造建築科や配管科には、各分野の職人育成を目的に、地元企業から若手社員を訓練生として派遣してもらい、課題に取り組みながら技能展に出展する作品を一年かけて制作する。和裁や洋裁科などは高齢者に人気で、服の型紙制作で始まり、布選び、縫い合わせなど行い、オリジナルの服を作り、成果発表として技能展で展示する。
即売コーナーでは、縁台や子ども用の椅子、帽子掛け、小鳥の餌台、犬小屋、本棚など約100点を並べる。リピーターも多く、木工作品は特に人気があり、早々に売り切れるという。作品展示のほか、木の小物作りやクラフトバンド手芸などの体験もできる。
木下雄光校長は「訓練生が一年かけて取り組んできた成果を見てほしい。新年度の受講生入校手続きや相談もできるので、ぜひ足を運んでほしい」と呼びかける。
開催時間は9時~15時。入場無料。