大人向けの「あそびの教室」が2月25日、三穂公民館(飯田市伊豆木)で開かれた。主催は飯田子どもまつり実行員会。
当日は飯田下伊那地域から13人が参加。根羽村森林組合で三穂在住の今村豊さんを講師に迎え、竹の弓矢作りや木の枝や丸太を使って工作に挑戦した。始めに今村さんが竹の弓矢の作り方の手本を見せ、一通りの手順を確認したところで参加者それぞれが製作に取りかかった。
竹は長さ1メートル、幅3センチにカット。決められた竹の上下3カ所に切れ込みを入れ、厚さ3ミリのひもをくくりつけて竹をしならせ、張り具合を確認。矢は棒状に加工した根羽杉を使用。養生テープで矢羽根を作り、先端におもりの役目を果たす「ヘッドキャップ」をはめ込み仕上げた。
完成後は、木枠にセットされた9つの的をめがけて矢を放ち、命中すると甲高い音が会場内に響いた。今回は室内だったが「屋外で飛ばすと30メートルは飛ぶ」と今村さん。参加者からは「これは楽しい」「大人でも夢中になれる」などの感想が聞かれた。
同実行委員会では毎年4月に「飯田子どもまつり」を開催しているが、実行委員のメンバーも減りつつあり、新たなメンバーの確保やスタッフ育成を目的に大人向けの「あそびの教室」を開いている。
実行委員長の植松敏明さんは「大人が楽しく工作をしていると子どもも自然と笑顔になる。今年の子どもまつりは50回の節目を迎える。コロナ禍前と同じくらいの規模で開催する予定なので、ぜひ参加してほしい」と呼びかける。
飯田子どもまつりは4月21日、扇町公園(通称=四季の広場)で開かれる。