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飯田に「南信州ハートクリニック」 外来の心臓リハビリに対応

院長の横田大介さん

院長の横田大介さん

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 一般内科・循環器内科を主な診療科とする「南信州ハートクリニック」(飯田市上郷)が1月6日、開院した。

1月6日に開院した

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 同市出身の院長、横田大介さんは宮崎大学医学部を卒業後、循環器疾患専門医療施設の「豊橋ハートセンター」(愛知県豊橋市)と「松本協立病院」(松本市)で、主に心臓血管の分野で研鑽(けんさん)を積んだ。「カテーテルで世界的にも有名な施設で、学び吸収できたことは大きな経験」と横田さんは振り返る。

 2015(平成27)年から9年ほど、飯田病院(大通)で循環器内科の専門医として勤めた。横田さんは「外来患者とより深く関わり、心臓病の再発予防や心臓リハビリの重要性を伝えていく」と開院への思いを話す。

 外来心臓リハビリステーションは、長野では数少ない施設。心電図の変化を見る装置などと、固定式自転車「自転車エルゴメータ」4台をそろえる。「リハビリは薬と同じと考える。病気を繰り返さず、筋力を維持するために、外来患者がリハビリを続けられるよう整えた」と紹介。持病のある患者が安心して運動できる量を、理学療法士が見極めるという。

 飯田地域の開業医では同院だけとなる、下肢静脈瘤(かしじょうみゃくりゅう)手術も施す。経産婦や立ち仕事が多い人に見られるという、「足のむくみ」や「足がつる」などの症状改善へつなげる治療を提案する。

 木造1階建ての同院の広さは約320平方メートルで、高天井の天窓や開口部を多く設け、自然光が差し込み明るい室内に仕上げた。横田さんが松本勤務時に知り合い、自宅の設計を依頼し「住み心地の良さを実感している」という「小川原設計」(安曇野)へ設計を依頼した。林木材(松川町)が施工し、室内には無垢(むく)材を多く使う。「患者の動線を重要視したという」間取りで、発熱外来専用の入り口も設けた。

 同院は、院長と女性の臨床検査技師、放射線技師、理学療法士、看護師の全8人で対応する。横田さんは「気心の知れたスタッフと立ち上げた。一般的な内科の事や、血管に関して心配なことが少しでもある時は、早めに受診してほしい」と呼びかける。

 診療受付時間は、8時30分~11時45分、15時30分~17時45分。木曜午後は16時~19時。金曜・第3土曜午前・土曜午後・日曜は休診。

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