飯田市内の16会場で1月7日、従来の成人式に替わる「飯田市二十歳の集い」が行われた。
2003(平成15)年4月2日~2004(平成16)年4月1日生まれの新成人は1140人(男性576人、女性564人)で、前年度と比べ16人減った。龍江地区は龍江公民館(飯田市龍江)を会場に行い、15人が参加。実行委員会が企画したリンゴの木を模したメッセージボードを用意し寄せ書きをしてもらったり、保育園~小学校のスナップ写真を飾ったりするなどして式典を彩った。
橋南・橋北・東野地区は結いスクエアムトスぷらざ(東和町)を会場に行い、飯田東中学校区の成人60人が参加した。祝辞では新成人が同中在籍時の校長で飯田市教育委員会の熊谷邦千加教育長が中学校時代の思い出を語りながら、二十歳の門出を祝った。地域学習の発表では松澤大輔さんと中島実夢さんが、昨年70周年を迎えたリンゴ並木を取材した成果を発表。中島さんは「リンゴ並木は多くの地域の人に支えられていることを改めて感じた」と思いを話す。
新成人代表による「成人の言葉」では、稲垣朝陽さんが「飯田市で生まれてからの20年間、多くの人に出会い支えられてきた。これから恩返しをしていきたい。これから目標に向かって一歩ずつ日々の努力を怠らず精進していく」と思いを語った。
式に参加した小池大誠さんは「今は神奈川在住で都会にも慣れてきたが、飯田に帰ってきて仲間と会うことで飯田の良さを再確認した。将来は模索中」と話す。西島美幸さんは「今は大学生で客室乗務員を目指している。年明けに起きた事故を見て複雑な心境」と思いを吐露した。
式終了後、新成人たちは写真を撮るなど旧友と思い思いの時間を過ごした。