飯田市在住の女性を対象にした「いいだ女性起業家養成講座」の第1回が11月13日、ムトスぷらざ(飯田市東和町)で開催され、起業を目指す女性16人が参加した。
飯田市共生・協働推進課が主催した同講座は、地域で起業した女性や起業を考える女性の交流会「起業どうしようかなクラブ」(略称「きどクラ」)が発展したもの。今後、「きどクラ」も合わせて女性起業家のネットワーク化を図る狙い。
全5回の講座で飯田下伊那の特色を生かした起業文化の醸成を目指し、「仕事の基本姿勢」から「起業のアイデア・ネットワーク構築・資金調達や販路開拓」まで、具体的なスキルを学ぶ。全講座を修了すると修了証を発行し認定するという。認定には飯田下伊那の文化、歴史、環境などの講座の受講をする必要があり、地域を深く知ることで地域の活性化につなげる狙い。第1回では仕事の基本姿勢を学び、名刺交換の方法なども実践した。
当日は、パーソナルカラー診断・片付けレッスンコーチ・映像制作・オンラインママコーチング・庭の設計・骨盤トレーナー・農業・デザイナー・ふだん着物乙女など、さまざまなキャリアや夢を持つ女性起業家が集まった。
動画制作で起業を目指す杉山美歩さんは「学びが多くて知らない情報の大切さや起業マインドなど勉強になった。『幸せな家族を増やすこと』を起業のビジョンに挙げていて日本人の幸福度を上げたいと思っている。それが再確認できるような動画制作ができれば」と意気込む。
飯田市男女共同参画推進コーディネーターで講師の田辺大(ゆたか)さんは講座を終えて「ワクワクしている。内容が豊富で専門的なことが多かったのでどうだろうと思ったが、参加した女性たちが前向きですごいエネルギーだったので、2回目以降も楽しみ」と振り返る。
「飯田を女性起業家の聖地にしたい」とも。