常時30台の真空管ラジオを展示・販売する「真空管ラジオ展」が現在、阿智村の「東山道・園原ビジターセンターはゝき木館(ははきぎかん)」(阿智村智里)で開催されている。
展示・販売するラジオの全ては「真空管ラジオ再生工房」(飯田市松尾水城)の勝野薫さんが当時のものを修理。その際にブルートゥースの受信機を取り付け、動作するようにしている。スマートフォンやパソコンなどから送信された音も真空管を通した音質で再生でき、展示中のラジオで試聴もできる。
同館の北林夏布さんは「真空管ラジオが展示されていることを知らずに立ち寄った観光客も、吸い寄せられるようラジオに集まり、そのまま買う人もいる。年配の人だけでなく、若い世代の人にも喜んでもらえているのがうれしい」と話す。
勝野さんは「購入者から『大切に使っている』『宝物になった』という感想や便りをもらったときが最高にうれしい。クラフト市などにも出品しているが、ここでは建物の雰囲気にも溶け込んでいるので、音と共に楽しんでもらえれば」と呼びかける。
開館時間は9時30分~16時30分。火曜休館。入館・観覧無料。10月29日まで。