今年も南信州高森ぶどう狩り組合が9月17日、シャインマスカットの「一房狩り」を始める。
高森町では2016(平成28)年にシャインマスカットの一房狩りを始めて、今年で8年目。コロナ禍前の2019年には4700人余りがブドウ狩りを楽しんだが、コロナ禍で一時2000人を切るまで落ち込んだ。今年は観光バスの受け入れも多く、中京方面を中心に地元や上伊那からも予約が入っているという。町の農協の関係で60軒ほどある農家のうち今年は4軒で受け入れる。
高森町でブドウ歴30年の農家、宮下優利さんは「コロナ禍も収まりつつあり、観光バスも増えてきて、ようやく自然を楽しんでもらえる状況になった。今年は順調にブドウが育っているので楽しみにしてほしい」と話す。宮下さんのブドウ畑は50アールの広さで「シャインマスカット」のほか、「雄宝」「ウインク」「クイーンルージュ」など多種のブドウを作る。1房狩りは一人=1,900円で、畑のシャインマスカット(約1キロ)1房を収穫できるほか、農園にある土産用のブドウも購入できる。
高森町営農支援センターゆうきの上沼徹所長は「南信州のフルーツ、秋の味覚を楽しんでほしい。多くの人に南信州に足を運んでもらいたい。町としてもフルーツ狩りや食を使った観光に力を入れ、地域の宝を掘り起こしたい」と意気込む。
受け付けは土曜・日曜・祝日=高森町観光案内所(御大の館内TEL0265-48-5132)、平日=営農支援センターゆうき(TEL0265-35-3044)まで。10月10日まで。