ジャズに触れるイベント「What is JAZZ?~ジャズに触れよう~」が8月7日、丘の上結いスクエア(飯田市東和町)2階の「ムトスぷらざ」で開催された。主催は「おぶすなアート」。
共に飯田市出身でサックス奏者の鎌倉淳さんとギターの康野基伸さんが、ジャズに焦点を絞って、興味や演奏経験の有無にかかわらず、ジャズに触れる目的で開いた同イベント。鎌倉さんはトップミュージシャンとの共演も多数あり、ジャズの裾野を広げる活動が注目される「横浜JazzEggs」に所属。康野さんは、バンド、プロミュージシャンのサポート、ギター指導など幅広く活動する中で、特にジャズに対する独自のアプローチが、多くのギタリストから高い評価を受けているという。
昼の部では中学生らが訪れ、テナーサックスとアルトサックスの手ほどきを鎌倉さんから受けた。鎌倉さんは、楽器を吹く時の心構えから、音の出し方、強弱、ジャズ独特のなまりを「方言」という独特の表現で伝えた。参加した熊谷珂乃(かの)さんは「豆知識も教えてくれて、とても楽しかった。アドリブを重ねて演奏してくれたのがすごかった」と話していた。
夜の部では「ジャズの楽しみ方」と題して、解説を挟みながら生演奏を楽しんだ。途中レッスンの成果を発表す一幕もあり、最初に「聖者の行進」をクラシックテイストで演奏。徐々にジャズ要素を加えながら最後は鎌倉さんのアレンジで聖者の行進のジャズバージョンが完成した。
鎌倉さんと康野さんとのセッションで歌を担当した横前恭子さんは、参加した中学生らについて、「いつもはクラシックの演奏だが短時間でジャズの感覚を知ってくれて良かった。敷居が高いと思われるジャズだが、自由に楽しんで良いことが伝わったらうれしい」と話す。
最後は、ジャズ独特のインタープレーを観客らと楽しみ、大きな拍手で終了した。