長野県下伊那農業高校(飯田市鼎名古熊)の農業機械科や園芸クリエイト科の生徒約70人が7月6日、IT(情報技術)を活用した農業機械「スマート農機」の操作体験を、同校の果樹園などで初めて行った。
当日は、ロボット技術やITなど最先端の技術を活用した「スマート農業」を学ぶ講演会と、自動運転機能を搭載した「アグリロボトラクタ」、全自動で草刈りを行う「ロボット草刈り機」、手元のコントローラーで操作を行う「ラジコン草刈り機」などのスマート農機の操作体験を、クボタの協力で行った。
園芸クリエイト科3年の糸魚川暁さんは「講演を受けて農機もさまざまなタイプに進化していることが分かり、興味深い」と話す。ラジコン草刈り機の操作を体験した、農業機械科2年の青嶋優羽さんは「木の棒などがあると、避けるのに小回りが利かず難しかった。障害物を自動で避ける機能などあれば、自分でも使ってみたい」と期待を寄せる。
同校出身で、ロボット草刈り機の操作指導を行ったクボタの伊藤瑞記さんは「この地域では、まだまだスマート農業に関心が薄い中、みんな関心を持って、しっかりと学んでくれたのでうれしい」と振り返る。