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飯田・元善光寺、1年の延期経て御開帳 厨子の扉を24時間開放

前立御本尊と五色でつながる

前立御本尊と五色でつながる

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 元善光寺(飯田市座光寺)で現在、御開帳が行われている。

飯田・元善光寺、1年の延期経て御開帳 厨子の扉を24時間開放

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 7年に一度の御開帳では、同寺の秘仏とされる御本尊の御身代わりである「前立御本尊(まえだちごほんぞん)」の厨子(ずし)の扉が開かれる。本尊の右手中指に結ばれた金色の糸が五色の綱となり、本堂前に立てられた回向柱(えこうばしら)につながれている。車・観光バス・電車などで訪れた参拝客が、手指の消毒を済ませ回向柱に触れる姿が見られる。1年延期された御開帳について、同寺の本多秀道住職は「ようやく迎えられたという思い」と笑顔で話す。

 地元の木材店から寄贈された回向柱は杉の木で作られ、高さは4メートル以上。上部には「空・風・火・水・地」と「御本尊」を表す梵字(ぼんじ)が記されている。本多住職は「回向柱には『阿弥陀如来様の救いの力は無限である』と漢文で記してあり、回向柱に触れると御本尊に直接触れたのと同様のご利益がある。回向柱に触れて、本堂に進み御本尊のお姿をご覧いただき、お参りいただければ」と呼びかける。

 5月5日には御本尊をたたえる中日大法要が行われ、本堂の本尊前と回向柱前で読経があった。御開帳の期間中は24時間、厨子の扉が開けられているため本尊の姿をいつでも見られるようにしている。「長野の善光寺様へ行った方が夜にこちらへ参ってもお姿が見られるようにしている。今回はいつもより1カ月ほど期間を長くしての御開帳。分散してお参りいただければ」と本多住職は話す。

 88日間の御開帳の終わりを告げる「結願(けちがん)大法用」は6月29日16時から行われ、厨子の扉が閉じられる。

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