いいだ人形劇センター(飯田市本町)が6月4日、人形劇ワークショップ「ハンドパペットを作ろう」を飯田文化会館(高羽町)で開いた。
同センターではこれまで、地元住民を対象に長期にわたるワークショップは何度も開いているが、「人形だけを作るワークショップがあってもいいのでは」という意見があり、昨年初めて「ハンドパペットを作ろう」を開催。参加者は、丸形のスチロールと布を使い人形を制作した。
昨年は、2日間の日程で1体の人形を完成させる内容だったが、今年は1日で完成できる内容に変更。初回の5月28日は、口をパクパク動かせる人形を制作。今回は、フリース素材とウレタンを使い、柔らかいフォルムでかわいい表情にしやすいハンドパペット作りに、飯田下伊那内外から参加した11人が挑戦した。講師は人形美術家の吉澤亜由美さん(下條村在住)が務めた。
参加者には作りたい人形のイメージを考えて来てもらい、それに合う布を選び、午前中は黙々と布を縫い合わせていった。午後は頭の部分にウレタンを入れ、フェルト生地などを使いながら顔のパーツを作り仕上げた。
阿南町から参加した森元真歩さんは、小学2年生の楽緒ちゃんと一緒にクマを制作。「やっていくうちに、どんどん想像が膨らんでいく娘の姿を見られて良かった。参加したかいがあった」と振り返る。
講師の吉澤さんは「長時間、集中しながらも楽しく制作してくれてうれしかった」と振り返りつつ、「人形制作は答えが一つじゃない中で、自分の本当にやりたいこと、作りたい形を、限られた時間の中で追求して、とにかく楽しんでほしい」と思いを込める。