飯田特進会の代表で、松本国際高校通信制飯田学習センター(飯田市鈴加町)の奥村友明校舎長が6月、飯田下伊那の不登校の子ども(小学1年~中学3年)を対象に、勉強の格差を埋めるため「無料学習スクール」を開講する。
スクールの会場となる飯田特進会、松本国際高校通信制飯田学習センターの外観
同スクール開講は、奥村さんが不登校の子どもを持つ親との話の中で「長期間学校へ行っていない状況が続き、勉強がどんどん遅れていく不安が増し、どう対処していいか分からない」という意見を多く聞いたのが開講のきっかけだという。
奥村さんは「従来の一般的な授業方法ではなく、当校のICTを活用した学習法なら、少ないストレスで学習効率を上げることができるのでは」と考え、地域への恩返しの意味も込めて、同校教育の一環として、この手法を学力不安のある不登校の子どもたちに無料で開放することを決めたという。「勉強を好きになるには、ちょっとしたきっかけが大事。不登校の子どもたちは勉強の進度格差に悩んでいる。少しでも勉強の遅れを取り戻す一助になれば」とも。
受講希望の場合、事前に相談が必要となる。