竜丘小学校(飯田市桐林)の6年生63人が5月8日、円筒埴輪(はにわ)作りに挑戦した。15年目の取り組み。
竜丘地区には多くの古墳が残っており、塚原古墳群からは円筒埴輪が出土していることから、それを参考した。当日は竜丘古墳の会のメンバーら4人の指導の下、1クラスずつ2時間ほどかけて作業。こねた粘土を木の枠にはめ込み平らにし、塩ビハイプで筒状にした後、竹串などを使い側面にイラストを描いたり、好きな形にくりぬいたりした。学校で1カ月ほど乾燥させ、6月4日の古墳まつりで焼き上げ、完成となる。
埴輪作りの粘土は、瓦用のものを使っており、焼き上げた際、割れることを防ぐため細かく振るった川砂を混ぜている。
人型の埴輪を作ったことがあるという女子児童は「今回は違う形の埴輪を作ることができうれしい」、初めて作った男子児童は「焼き上げた時、どうなるか楽しみ」「縄文時代の土器の作り方など知ることができて良かった」と、それぞれ振り返った。
竜丘古墳の会の福岡計介さんは「目を輝かせながら作っている姿を見るとうれしくなる」と笑顔を見せた。