「南信州相撲フェス」が4月22日、かざこし子どもの森公園(飯田市今宮町)で初めて開催された。
主催する飯田青年会議所が、5月27日の「飯伊わんぱく相撲大会」の事前事業として企画した。本物の力士との交流を通じて、大会への参加や相撲に関心を持ってもらうのが目的。
当日は、芝田山部屋の協力の下、呼出の天琉さんや満津田(以上、飯田市出身)、同部屋の錦国、高麗の国(こまのくに)が参加。デモンストレーションとして、満津田と錦国が対戦。上手投げで満津田が勝つと、観客から歓声と共に大きな拍手が送られた。
力士との交流では、未就学児、小学1~3年、小学4~6年の3グループに分かれ、四股(しこ)ふみや股割り、ぶつかり稽古を体験。力士の大きな体に勢いよく体をぶつけ、土俵の外まで力いっぱい押していった。この他、同部屋秘伝のちゃんこ鍋も1000人分用意し、お昼近くには長蛇の列ができた。
山本在住の女性は「初めて、ちゃんこ鍋を食べた。塩ベースであっさりして、それぞれの具の味もしっかり楽しめる。肉団子がふわふわで驚いた」、市内から家族で来た小学4年の飯島凌佑君は「肉団子が柔らかくておいしい。2杯は食べられる」と、それぞれ笑顔を見せた。
相撲ファン歴4年で市内在住の平谷れいあさんは「松本に住んでいた時に地方巡業を見たのがきっかけで相撲が好きになった。満津田には期待している。上を目指して頑張ってほしい」とエールを送った。
満津田は「地元で応援してくれる人へ恩返しすることができた。子ども力士と交流する中でいい刺激になった。5月場所に向け稽古中なので、しっかり地元のエールを力にしたい」と意気込む。
同フェスを企画した同会議所Fun’nk(ファンク)委員会の林直彦委員長は「満津田を含め、力士との交流を通じて、わんぱく相撲に参加したいと思ってもらえれば」と期待を込める。