飯田版画研究会主催の「第21回 版画展」が4月21日~24日、飯田創造館(飯田市小伝馬町)で2年ぶりに開催された。
銅版画を中心にさまざまな表現方法で版画作品を創作する同会。今回の作品展では会員11人の作品約60点を展示した。身の周りの風景や動植物などを画題にした作品や、自身のイメージをデザインした作品などが並んだ。エッチング・アクアチント・メゾチントなどの技法を使い表現した。
1995(平成7)年に発足し、飯田市在住の版画家・北野敏美さんをアドバイザーに迎え活動を続ける同会。コロナ禍以前は、同館に会員が定期的に集まり創作活動を行っていた。1年間の成果発表のグループ展や個展の開催、公募展への参加など発表の場を設けていた。現在は各会員が自宅で、それぞれ創作活動に励む。
会員の尾曽美和子さんは「技法を一つずつ習得し、作品の中で表現できたら。今までと違う『面白い表情』が出ることを常に実験している」と話す。「1人で集中する創作活動の時間もいいが、皆で教え合いモチベーションを高め合ってきたから長く続いてきたのかも」と笑顔で話す。
版画に触れる機会として「版画講習会」を5月21日・22日・29日に開講予定。受講料は3,500円(別途、材料費1,500円)。申し込みは同館で受け付けている。