佐倉神社(飯田市北方)で4月16日、「佐倉さま桜まつり」が開催される。ここ2年はコロナ禍で規模を縮小していたが、今年は4年ぶりに通常規模に戻す。
桜まつりは、伊賀良商工会の北方支会が2018(平成30)年に桜鑑賞と高台から見える景色を楽しんでもらおうと試験的に始めたのがきっかけ。2回目以降は、北方地区の協力を受けながら開催。2019年には500人ほどが足を運んだという。
同年からは桜の記念植樹も行っている。事前に苗木を希望者に購入してもらい、神社の沿道や駐車場周りに植樹。まつり当日には購入者へ記念プレートを授与。現在は約30本までに増えた。
当日はキッチンカー、壮年団、同商工会による出店、北方生産森林組合による「シイタケの原木」販売を行い、ステージでは、北方獅子舞保存会や松本市を中心に活動するバンドが出演する。
同神社は笠松山(大瀬木)の麓の小高い丘にあり、飯田市街地や南アルプスが一望できる。神社名の由来は、昭和の初めに村人が千葉県佐倉の本社から迎えたことに由来すると伝えられており、地区住民から「佐倉さま」の愛称で親しまれている。神社周辺には、シダレザクラやソメイヨシノなどが植えられており、満開時には観光客やハイキング客などでにぎわう。
実行委員長の熊谷仁志さんは「今年は桜の開花が早く、散り果てているが、ミツバツツジが見頃を迎えている。景色と併せイベントを楽しんでほしい」と呼びかける。佐倉さまの今後については、「里山の景観を大事にし、徐々に整備を進め、住民や地区外から来る人にとっての憩いの場にしていきたい」と意気込む。
開催時間は10時~15時。小雨決行。当日は北方会館と三和観光農園(以上、北方)に臨時駐車場を設け、シャトルワゴンを運行する。