飯田高校第22回生の卒業50周年記念「二二会同期展」が4月14日~18日、長野県飯田創造館(飯田市小伝馬町)で開催される。
1970(昭和45)年の同校卒業生は395人で、現在は「二二会」として親睦を深めている。2020年には、卒業50年を記念し「高校時代の思い出」をテーマにした文集「飯田高校二二会卒業50周年記念誌『青春』」を発行した。その他に予定していた記念事業は、コロナ過で3年延期し式典や小旅行、二二会員による作品展を今月行う。
同会員23人による、絵画・写真・版画・染色・工芸などの作品80点ほど並ぶ。染織に30年以上取り組む鋤柄(すきがら)まきこさんは「制作活動は編み物から始め、自分でデザインできる染織へ移った。二二会では、活動を通してつながりが深まり助けられることが多くてありがたい。同年生やいろいろな方にご覧いただきたい」と笑顔で話す。
14年前に飯田へ戻った片桐林三さんは「同窓会のメンバーに加わり、ふるさとの同年生でさまざまな取り組みをしていることに驚いた。自分たちの仲間がどんな作品を出展するか、少しでも多くの方に見に来ていただけるよう、会員と来場者を結びつける手伝いが少しでもできたら」と、これまでの取り組みを振り返りながら話す。
会員で建築家の北川原温さんと版画家の北野敏美さんは世界的に活躍し、卒業25周年では2人で合同の展覧会を開き、大勢の来場者があった。その時から、同年生の個々の作品展やコラボ展の開催が続き、今回の50周年同期展へとつながった。
同期展実行委員会実行委員長を務める北野敏美さんは「芸術文化活動に取り組み、自身の作品を制作する同年生が大勢いることを周りからも驚かれる。さまざまなジャンルを超えて、同じ空間で仲間とのコラボ作品展を楽しみにしている。ぜひお出かけいただければ」と来場を呼びかける。
開館時間は9時~17時(最終日は16時まで)。