飯田市鼎中平で今月4日に発生した住宅火災において逃げ遅れた住民を救助した3人が3月23日、飯田広域消防本部(飯田市東栄町)で表彰された。
今回表彰されたのは村澤洋子さん、小沢直子さん、大平貴士さんの3人。発生した火災に際し、早期の発見、迅速な通報、積極的な救助をしたことが認められた。
火災にいち早く気づき、小澤さんと大平さんに助けを求めた村澤さんは「最近は地域の集まりくらいでしか顔を合わせないが、小沢さん、大平さんのことは子どもの頃から知っているので声をかけた。近所みんなの手で助けられた」。小沢さんは「何とかしなければという気持ちで通報した。『ご近所さん』の大切さが改めて分かった」。住民を抱きかかえて連れ出した大平さんは「とにかく助けなければという思いで飛び込んだ。助けられて良かった」と、それぞれ当時を振り返った。
消防本部の有賀達広消防長は「皆さんの温かい心で地域が守られていると改めて実感した。いざというときに助け合えるのがこの地域の良さ。高齢者の住宅火災が増えているので引き続き安全安心を見守ってほしい」と呼びかけた