飯田市立動物園(飯田市扇町、TEL 0265-22-0416)に3月25日、アルパカの雄2頭「はじめ」と「ニック」が仲間入りした。
八ヶ岳のアルパカ牧場からやって来た2頭。同園は2019(平成31)年、期間限定でアルパカを借りたことがあり、「アルパカにいつでも会えるように」という来園者のリクエストが実現した。
黒い毛の「はじめ」は2014(平成26)年10月生まれの8歳。白い毛の「ニック」は2019(平成31)年2月生まれの3歳。アルパカの平均体重は50キロで、はじめは平均的体格で、ニックは体格が一回り大きい。担当飼育員の伊藤崇さんは「だいぶ飯田の環境に慣れてきた様子」と話す。
南アメリカ原産のアルパカは、標高4800メートル程の涼しい気候で家畜として飼育される。毛は自然に抜けないので毛刈りが必要。飯田でも暮らしやすいようにと、専門家が2頭の毛刈りをした。刈られた毛の量は、はじめ=2150グラム、ニック=3900グラム。
「ニックは若くやんちゃ盛り。餌をいち早く食べたくて、はじめを押しのけることもある。はじめは温厚で落ち着いている。餌に早く気づく。観察能力が高いのかも」と伊藤さん。「人に対して優しいので、来園者に触ってもらう『ふれあい動物』のエースになるのでは。2頭の姿を多くの人に見てほしい」と期待する。
開園時間は9時~16時30分。月曜・祝日の翌日休園(月曜が祝日の場合は翌日休園)。入園無料。