飯田出身の彫刻家・森藤繁治さんの絵と詩を組み合わせた「詩画展 ギロチンの夢」が4月17日、ギャラリー吾亦紅(飯田市銀座、TEL 0265-22-2720)で始まった。
石や木を使って20歳の頃から彫刻作品を創作する森藤さんは現在86歳。重さ3トンを超える石から作品を作り、日本各地の野外に展示されている。絵画の作品展は今回の展示が初となる。
森藤さんは「何かに対しての感動がないと『つくる気持ち』は生まれてこない。その気持ちを表現するものが、石、木、絵、詩と違うだけ」と話す。「昔から海の生物に関心がある。半年ほど飼ったイシガニは懐いて愛着が湧いた。あまりに美しいので絵に描いた」と笑顔で続ける。トビウオ・野鳥・時事問題も画題とし、水彩画など11点の作品を並べる。
美術大学へ通う孫の足立優也さんも、エール作品として2点を描いた。祖父である森藤さんを油彩で描き、ギャラリー入り口に飾った。優也さんの絵を眺め、「だいぶうまくなった。いつの日か一緒に作品展を開くのが夢」と笑顔で話す。「多くの方に見てもらって何か感じてもらえたら。石の彫刻も、これからも作っていきたい」と意気込みを見せる。
営業時間は11時30分~17時。入場無料。今月23日まで。