浜井場小学校(飯田市小伝馬町1)を今春卒業する6年生児童らが2月14日、飯田の井坪工務店(上郷黒田)のサポートを受けながら卒業制作に取り組んだ。
当日は24人の児童が、はしご状の棚「ラダーシェルフ」を制作。材料には同社が建築の際に出した端材のヒノキを活用した。制作をサポートした同社の中村正憲さんは「資源の大切さを感じ、木への興味を持ってほしい」と話す。
材料はあらかじめ同社で24のパーツに加工。児童はサンドペーパーで表面を滑らかにすることから始め、足の組み立て、棚板の組み立てを行った後、それらを組み合わせて完成させた。組み立てには同社で用意した木枠に材料を当てはめることで正確な角度で組むことができた。中村さんは「みんな楽しそうに作っている姿が見られて何よりうれしい」と話し、児童らは「金づちも電動工具も初めて使ったが、教えてもらって少しずつ慣れた」「家で大切なものを置きたい」と笑顔を見せていた。
同校の園部勇一郎教頭は「記念になるものができたうえ、職人の方々と直接交流することもでき、学校だけではできない貴重な体験ができた」と振り返る。