IT専門学校「飯田コアカレッジ」(飯田市松尾)で2月3日・4日、卒業研究発表会が行われた。
地元企業と連携した「社内課題の解決」、探求学習や実習をより深めた「IT×農業へのチャレンジ」、「実践報告」の3分野で、2年間の学習の集大成として10チームが活動の成果を、対面とオンラインで発表した。
同市の光学・精密機器メーカーの課題に取り組んだチームは、「業務の効率化を目指したトイレ使用の見える化」をテーマとし、時間のロスをなくすことを目指した。チームで、現状を把握し、企業の担当者とのミーティングを重ね、進捗(しんちょく)を報告し合い、着地点を確認しながら課題に取り組んだ。学生の一人は「チームで活動することの難しさを感じながら、時間を作って報告し合うことの大切さを知った」と活動を振り返る。同社の今村文彦社長は「昨年6月ごろから打ち合わせを始め、一緒に考え進めてきた。課題だった時間ロスの削減につながる開発でありがたい」と話す。
別の課題に取り組んだ学生は「相手の気持ちをくみ取ることと、チーム内でのコミュニケーションの大切さを学んだ」と話す。各企業担当者からは「納期的には厳しさもあった」「提案してもらいありがたい」「次の年にもつなげてほしい」などの声が聞かれた。牧島晃校長は「学生たちが研究や実践を行う探求授業に力を注いでいる。地元企業に理解と協力を頂き、大変ありがたい」と話す。