川本喜八郎人形美術館(飯田市本町1)2階交流ゾーンで現在、絵や写真の展示会「Hug(ハグ)のあとりえ」が開催されている。
同展では、NPO法人「Hug」(松川町上片桐)が運営する、フリースクールに通う子どもや就労サポートを受ける若者たちが制作した人形劇用のパペットや、マーカーを使った絵、コンピューターグラフィックス、写真など70点以上の作品を展示。開催に向けた作品制作は5月から行い、同展のタイトルや展示の配置なども出品する子どもや若者たちが考え、準備も行った。
参加者の一人、ペンネーム「(N)」さんは「初めての経験だったが楽しく展示できた。みんなの上手な作品が飾られているので、ぜひ見てほしい。多くの方に来ていただき、感想をもらえるとうれしい」と話す。
開催のきっかけは、同展を共同主催するNPO法人「いいだ人形劇センター」(飯田市本町1)が昨年12月にHugで人形作りのワークショップを行った際、参加者の普段と違った表情が見られたため「創作物を活用した取り組みが何かできないか」と考えたこと。
同センターの木田敬貴事務局長は「みんなの、文字にはできない表現の仕方、伝えたい思いを形にして公共の施設で開催できた意味は大きい。自信や次の一歩を踏み出すきっかけになれば」と笑顔を見せる。
開催時間は9時30分~18時30分。観覧無料。来年1月24日まで。