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1年通してイチゴの収穫 「南信州イチゴ村」 冬春イチゴの収穫が始まる

南信州いちご村の林紀行さん

南信州いちご村の林紀行さん

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 「南信州いちご村」の冬農園(豊丘村河野)で12月16日、「冬春イチゴ」の収穫が始まった。

暖かな気候の中で大きく育つ

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 春の陽気の中、食べ頃を迎えるイチゴの収穫作業が始まった同農場。味の濃い「よつぼし」、香りの高い「ゆめのか」、国内で3軒ほどの農家が出荷をする優しい味の「アウリ」、酸味の少ない「アキヒメ」、大きな実でジューシーな「紅ほっぺ」、高級品種の「ロイヤルクイーン」の冬春イチゴ6品種を栽培する。

 同園では、12~5月の「冬春イチゴ」の冬農園13アールと、6~11月の「夏秋イチゴ」の夏農園(阿南町新野)20アールでイチゴを栽培する。複数の品種を扱い、栽培のノウハウを生かし、一年を通じ、絶え間なくいつでもイチゴを収穫することを可能にした。

 林浩志さん(飯田市)が20年ほど前に始めた同園を、長男の紀行さんが事業を引き継ぎ今年から代表となり、親子でイチゴを育てる。紀行さんは大学卒業後に教職に就き、イチゴの販売に役に立つだろうと考え、輸出関係の仕事の経験も重ねた。管理のしやすい高さに植えるイチゴの土は毎年入れ替え、乳酸菌や納豆菌などの力で、病気に強く消毒を減らす生産方法に取り組む。全国の市場や直売所、洋菓子店の他に、個人への発送も行う。

 収穫したてのイチゴを農場横で販売していたが、今シーズンからは「イチゴ小屋」を建て、自宅用と贈答用に対応する。「常においしいイチゴを収穫する。イチゴは洗うと風味が落ちてしまう。うちのイチゴは洗わず召し上がっていただけるので、イチゴ本来の風味を楽しんでいただけたら」と、紀行さんはイチゴ栽培への強い思いを紹介する。

 冬農園のイチゴ小屋の営業時間は10時~16時。6月上旬まで。

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