飯田女子短期大学(飯田市松尾代田)の学生が花井メディテック(北方)の「HANAIハンドベル」で演奏したクリスマスの曲が12月19日~25日、地元ラジオで放送される。
同短大幼児教育学科の1,2年生が演奏するのは、クリスマスに合わせ「メリクリ」「もろびとこぞりて」「Jupiter」の3曲とラジオの時報のチャイム音で、飯田エフエム放送(常盤町)の定時に10秒の演奏とチャイム音を放送する。
演奏用の楽譜を作成した同短大の宮下幸子教授は「ハンドベルの音色が美しく、和音で音が重なることによって別の美しさも現れ、楽譜を書くのも学生の演奏を聴くのも楽しかった」と話す。スタジオでの収録を終えた学生は「自分が思った通りのハンドベルの音を鳴らすことは難しく、両手で違う重さのハンドベルを持つので、強弱や鳴らすタイミングなどコツをつかめるように練習を繰り返した」と練習を振り返る。ハンドベルの演奏初めてという学生は「キラキラして重厚感があり、響く音がきれいで驚いた。演奏は楽しく達成があり貴重な経験をさせていただいた」と笑顔で話す。
医療機器部品の製造を中心とした高精度部品の加工などを行う花井メディテックは、自動旋盤の扱いに慣れるため、社員が鈴などの楽器を作り技術を向上させた。社長の花井孝文さんが「この技術と社員のチームワークでハンドベルを作る」ことを考え、2017(平成29)年に1オクターブの製品が完成し、現在は2オクターブをそろえる。地元企業の取り組みとして花井メディテックを取材した飯田エフエム放送が「ハンドベルの時報」を花井さんへ提案したという。クリスマスの時季にハンドベルの演奏をラジオで放送するのは3年目。
花井さんは「地元の学生さんにハンドベルを奏でてもらい、地域の方に演奏を聴いていただけるのはうれしい」と笑顔で話す。