革製品を製作するハナブサレザー(北方)とミリタリー&アウトドアショップの第三商店(本町)が「コラボトート」の販売を始めて1カ月が過ぎた。
第三商店社長の大島康博さんが、店で扱う米軍放出品のバッグなどの生地の丈夫さとビンテージ物の風合いを気に入り「カジュアルな商品を開発したい」と、ハナブサレザー社長の木下英幸さんへ提案し「全て一点物のコラボトート」が生まれた。
木下さんは有害鳥獣を地域の資源と考え、駆除された鹿の皮を使い、全て手作りでオーダーメードバッグなどを製作する。今回のコラボ商品のデザインも木下さんが考案し、バッグを分解してから洗い、製作へ移った。「元のデザインを大事にし、デティールを生かした」と木下さんは笑顔で話す。
両店による前回のコラボ商品は「満月珈琲」で、満月を眺めながら飲むコーヒーをコンセプトに商品化した。コーヒーに付属する、革で作ったオリジナルチャームのデザインを毎月変えて販売したところ、チャームのコレクターも現れた。「商品を合わせ販売することで、喜んでくださるコレクターがいる。コラボ商品から、それぞれの価値や良さをより多くの方に知っていただけたら」大島さんは話す。
「本来は戦争に使われるかもしれなかった道具を、日本が平和だからこそ趣味として楽しめる。その気持ちを皆さんと共有したいし、早く戦いが終わってほしい」と木下さん。コラボトートの売り上げの一部は、木下さんが活動する、障がい者をサポートするハナブサ学園へ寄付する。
価格は2万7,500円から。