カンボジアで日本人のメアス博子さんが運営するスナーダイ・クマエ孤児院を支援する絵画展が12月9日、喫茶店「アートスペース田園」(飯田市上川路、TEL 0265-26-1390)で始まった。主催はNPO法人「ふるさと南信州緑の基金」。
孤児院の運営資金は、子どもたちの描いたイラストをプリントしたTシャツの販売や、旅行会社が企画するツアーで訪れた観光客との交流、同基金企画の催しなどで賄ってきたが、コロナ禍で大きな打撃を受け、運営も厳しくなってきた。
メアスさんは運営資金を確保する目的で帰国。現地の子どもたちが描いた絵画を日本に送り、展示会を開くとともに絵も販売。今年は、北海道や横浜、東京、神戸、和歌山で開いてきた。
20年来カンボジア支援活動を継続している同基金理事長の伊澤宏爾さんらが今年10月、和歌山県内でメアスさんと会った際、「飯田でも展示・販売会を開きたい」と申し出た。伊澤さんの知人で、アートスペース田園を経営する店主に会場提供の相談をしたところ、これを快諾。飯田での開催が実現した。
展示スペースには、「自然」「動物」「風景」などが描かれている19点の作品を並べる。既に売約済みの作品もあるが、12月20日までは多くの人に見てもらうよう展示を行う。絵画の展示・販売会は来年以降も予定しており、今回が第1弾となる。
伊澤さんは「絵画のほか、カレンダーなども販売し、募金箱も設置している。多くの人に作品を見てもらいながら、孤児院の支援を」と協力を呼びかける。
営業は13時~17時。月曜定休。