豊丘村の農業に関わる行事や郷土行事食などを紹介した冊子「とよおか ふるさとのれしぴ」が完成し、11月に豊丘村内へ全戸配布された。
冊子は、豊丘村の農業委員会の女性委員や農業農村マイスター豊丘支部、道の駅南信州とよおかマルシェ加工部のメンバーら10人で構成する豊丘村郷土行事食暦実行委員会(事務局=豊丘村役場)が制作した。
食の多様化やインターネットなどの普及、高齢化や後継者不足により、今忘れ去られようとしている、地元に伝えられてきた農業に関わる行事や農作業の様子、それに深い結びつきのある郷土行事食を幅広い世代に知ってもらい、後世に残してほしいという思いから、同実行委員が昨年4月に発足し、編集・制作に当たってきた。
冊子では、月ごとに郷土行事食のレシピや農業の行事、季節の農作業、野菜の花クイズなどを写真付きで紹介。郷土行事食は実際に実行委員会メンバーが分担して季節ごとに作り、材料や作り方も掲載している。
実行委員会の小澤悦子会長は「幅広い世代にご覧いただき、家庭の中で郷土行事食の味を知ってもらい、その味を伝えていってもらえたら」と期待を込める。