養鶏場を舞台に一風変わった登場人物たちを描く映画「クオリア」の撮影が11月13日から18日にかけて、飯田市内や豊丘村で行われた。

養鶏場が舞台の映画「クオリア」　飯田市内や豊丘村で撮影

　牛丸亮監督初の長編となる同作品。飯田を中心に撮影した2020年公開の映画「いつくしみふかき」に牛丸監督が俳優として参加した際、景色や街並みに魅力を感じたことをきっかけに、周囲の協力もあり今回のロケが実現したという。撮影は5日に愛知県豊田市で始まり、この地域では沢城湖、飯田国際射撃場（以上、飯田市大瀬木）をはじめ、主な舞台となる養鶏場のシーン撮影は、フリーサイトベースとよおか（豊丘村神稲）で行われた。

　牛丸監督は「頭の中で想像していたより5倍良い出来。この映画はちょっと変わったホームドラマ。変わった考えを持ったキャラクターたちの個性や物語を何度も見て楽しんでほしい」と話し、主演の佐々木心音さんは「人間の魅力が楽しめる作品。他の登場人物たちとのテンポの違いも楽しんでほしい」と呼びかける。

　プロデューサーの福島拓哉さんは「撮影した場所にも興味を持ち、訪れていただくことで地域のもり上がりにもつながるとうれしい。この地域で撮影した映画を世界の多くの人に見てもらい、海外で賞を受賞して、またこの地域に戻って来たい」と話す。

　完成後は海外の映画祭に出品し、来年11月に国内での公開を予定。