サブカルチャーとグルメの祭典「第14回飯田丘のまちフェスティバル（通称＝丘フェス）」が11月3日、飯田市の中心市街地を会場に行われ、多くの市民やコスプレイヤーでにぎわった。通常開催は3年ぶり。

丘フェスのオープニングセレモニー「餅投げ」の様子

　丘フェスはフィギュアマーケットやコスプレイベント、アニメキャラクターなどのペイントを施した「痛車」やドールなどのサブカルチャー、グルメサミットなど多くのブースやイベントが集まる祭典。丘フェスのマスコットキャラクター「ナミキちゃん」の声を担当する声優の高木美佑さんはイベントにリモートで出演した。11時からはオープニングセレモニーとして、恒例の「餅投げ」を行った。この日は延べ約3万5000人が来場し、久しぶりに飯田の街ににぎわいが戻った。

　銀座の焼き肉店では店員がコスプレで対応し、飯田らしく焼き肉のかぶり物の人も見かけられた。りんご並木ではグルメサミットと称し、キッチンカーやさまざまな屋台が軒を連ね、昼時には行列ができた。

　オールジャンルのコスプレを披露する「マスカレヰドパーティー」では「初音ミク」「ウタ」など、アニメのキャラクターに扮（ふん）した男女が集結。高森町から参加したハンドルネーム「あいり」さんは「初音ミク」に扮し、「初めて参加したが、しっかり準備してきて良かった。みんな優しく声をかけてくれてうれしかった」と初参加の感想を語った。

　実行委員長の神藤光裕さんは「出展団体はコロナ前より減ってはいるが、多くの人に来ていただき、コロナ前の開催のようなにぎわいを呼び戻せた」と、3年ぶりのイベントを終えて安堵（あんど）の表情を浮かべた。

　昨年、代替イベントとして行った「バーチャル丘フェス」を今年も併催し、飯田の会場に行けなかった人も丘フェスの雰囲気をバーチャルで体験できるようにした。