「野底山もみじライトアップ・イルミネーション2022」が10月30日、飯田市野底山森林公園(飯田市上郷、TEL 0265-22-0915)で始まった。
同園は野底川流域の標高650~900メートル一帯の森林地域内にあり、イルミネーションは3年ぶりの開催となる。同園のほぼ中央に位置する「モーリーの森交流館」から先に続く道路沿いにある15本ほどのモミジの木でイルミネーションを点灯する。
2011(平成23)年ごろに始まった秋のイルミネーションは初年度、行政が取り組み、翌年から地域のグループ「繋(つなぎ)下黒田有志の会」が引き継いだ。同会代表の野牧詔男さんは「今年は葉の色付きがいつもより遅れている。11月10日前後が見頃となりそう」と来園を呼びかける。
同園にはスギやヒノキなどの広葉樹が混在し、イルミネーションに向けて同会で落ち葉を拾い、公園内の池を掃除するなど、紅葉とイルミネーションがより見やすい環境を整えた。日が落ちて暗くなると清掃された池の水が鏡のようになり、木々の姿が映し出され撮影スポットになる。イルミネーションの他に、和傘のライトアップや北欧生まれの装飾品「ヒンメリ」の展示を行うほか、布を張り影絵を体験できるようなスペースも設けた。
11月6日以降は、勅使河原学園と上郷西保育園の園児が絵を描いた特殊な風船をイルミネーションと併せて展示する。地面に「ペットボタル」と呼ばれる色とりどりのライト800個も設置する予定で、会場をより華やかに演出する。
野牧さんは「お越しになる方の気持ちが上向きになるような場所を提供するのが役目。楽しく一緒に活動したい方は、ぜひ声をかけてほしい。夜は気温が急に下がるので、上着を1、2枚多めに羽織ってお出かけいただければ」と笑顔で話す。
点灯時間は17時~20時30分。11月19日まで。