飯田女子高校(飯田市上郷黒田)で、校内での読書旬間(10月17日~10月28日)に合わせ「私のイチオシ本コンクール」を実施している。
同校ではこれまで「私のイチオシ本」と題して、全校生徒に提出してもらった一押しの本をクラスごとに模造紙にまとめて廊下に貼り出してきた。2018(平成30)年に非常勤ながら同校に初めて着員した学校司書の北原幸さんが、この取り組みをさらに充実させようと「私のイチオシ本コンクール」を考案。2019年に始まり、今年で4年目を迎えた。
同コンクールは、夏休み中に全校生徒や教員に本を読んでもらい、夏休み前に配布された用紙に、期間中に読んだ本の中で一押しの本の紹介文を記入、夏休み明けに提出。各クラスの図書委員が、回収した用紙に書かれている本のタイトル、作者などを集計、予備審査を行い、選出した代表作品「50編前後」を模造紙にまとめ、昇降口付近の壁に掲出する。さらに、全校生徒が、読んでみたいと思う本の番号を2つ書いて投票。読書旬間の初日に発行した「図書館だより」で上位10作品を発表した。
今年、最も多くの票を集めた作品は「劇場版 呪術廻戦0(ゼロ) ノベライズ」だった。2位は「シンデレラの法則 憧れのプリンセスになる秘訣32」3位は「あるかしら書店(イラスト入り)」。同校3年で図書委員長の長沼美樹さんは「廊下に生徒や先生の一押し本の紹介文が掲出してあるからこそ読みたくなる。実際に手に取ってみると作者の思いや世界観が伝わってくる。毎年、新しい作品を知ることができて楽しい」と話す。