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親交があった椋鳩十と原田泰治 喬木村で画文集「太陽の匂い」原画展

「原画」と「月報」を紹介する司書の原春奈さん

「原画」と「月報」を紹介する司書の原春奈さん

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 椋鳩十記念館・記念図書館(喬木村阿島、TEL 0265-33-4569)で現在、開館30年記念「椋鳩十と原田泰治 二人の世界 画文集『太陽の匂い』原画展」が開催されている。

喬木村へ寄贈された「梅咲くころ」原田泰治作

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 同展は、1984(昭和59)年発刊の画文集「太陽の匂い」(文・椋鳩十、画・原田泰治)の原画展で、原田泰治が1970~80年代に描いたアクリル画20点ほどを展示する。開催に当たり、長女の原田美室さんが同村へ寄贈した「梅咲く頃」も公開する。

 同館長の菅沼利光さんは「原田さんは『いちばん空が大事』と話し、空から描き始め、背景も全て描いている。画面にピンク色や紫色を入れ、当時としては珍しい色使いで海外からも注目を浴びた。面相筆を使い細部まで描くことで、目や鼻を書き入れない子どもたちの表情を、見る方が想像できるのでは」と紹介する。

 諏訪市出身の原田泰治は幼少期から中学時代までを飯田市で暮らし、同村出身の椋鳩十の物語に触れファンになる。社会人となった原田泰治が椋鳩十を慕い会いに行ったことが縁となり親交が続いた。2人の初の作品は、椋鳩十が「椋鳩十の本」の購読者に贈り物をと考え、原田泰治に「画」を依頼し、椋鳩十が「文」を付けた「月報」。1982(昭和57)年出版で翌年11月完結の25巻と別冊2巻まで続いた。画文集「太陽の匂い」は「月報」をまとめ発刊した。

 菅沼さんは「開館30年記念と椋鳩十賞読書感想文コンクール35年の節目に開催でききるのは感慨深い。絵本にはない色彩の輝きを原画で感じていただければ。原田さん独特の構図も味わってほしい」と来館を呼びかける。

 開館時間は10時~18時(土曜・日曜は17時まで)。月曜・祝日休館。入館無料。12月25日まで。10月23日14時から、喬木村中央社会体育館で原田美室さんのギャラリートークを予定する。

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