おおぐて湖(下條村)の湖畔で9月18日、4回目となる音楽フェス「NU POSITION 2022」が開催された。雨が降ったりやんだりする中、長野県内外や飯田下伊那地域から約600人が来場し、音楽ライブやアウトドア体験を楽しんだ。同フェスは、3密を避けた野外音楽イベントの可能性を探るイベントとしてコロナ禍の中で始まった。
湖畔では、テントやキャンプチェアを置いたりレジャーシートを広げたりして、飲食ブースで購入したコーヒーやピザ、サンドイッチなどを楽しんだほか、1本のゴムひもの上を歩いたり、ジャンプしたりする「スラックライン」や、サーフボードの上に立ちパドルを使って川や海を漕いで進む「SUP(サップ)」を楽しむ人の姿が目立った。
アクティビティーブースの中でもSUP体験は人気で、体験者からは「思ったより簡単だった。以前から気になっていて、今回初めて体験できて楽しかった」「ちょっと揺れて怖かった。でも楽しかった」「昨年も同じイベントで体験して、今回で2回目。ドキドキしたけどうまく漕げた」などの感想が聞かれた。
湖畔の中心に設けられたステージでライブを行ったロックバンド「アナログフィッシュ」の下岡晃さん(喬木村出身)は「昨年初めてこのイベントに出演し、おおぐて湖が好きになった。たくさんの人の前で演奏できて幸せだった。ライブハウスとは違い、開放感があり、とても新鮮」と自然豊かな環境でのライブに満足している様子だった。
2人組のロックユニット「GLIM SPANKY」の松尾レミさん(豊丘村出身)と亀本寛貴さん(飯田市出身)はステージ上で「このイベントにどうしても出たかった。今回、出演がかなって本当にうれしい」と地元でのライブイベント出演に感謝しつつ、「来年も、ぜひ出演したい」とステージ上で熱望した。
同フェスをオーガナイズしたおおぐて湖キャンプ場の佐々木春仁さんは「次回開催に向けていい形で終えることができた。メジャーのアーティストにも出演いただけて、良い弾みになる」とコロナ禍でのイベント成功に手応えを感じていた。