日本の棚田風景百選に指定されている飯田市千代の「よこね田んぼ」で9月16日、地区内の千代保育園と千栄分園の園児ら32人が、NPO法人「里山ベース」や、よこね田んぼ保全委員会のメンバーの手ほどきを受けながら稲刈り体験を行った。
園児らは鎌を片手に稲の根本付近を束にして1株ずつ(20~30本)、奥から手前に引くようなイメージで刈り取り、10株たまったところでわらのひもを使って1つにまとめ、天日干しにするため「稲架(はざ)」に掛けていった。
同委員会会長の関口俊博さんは「稲刈り鎌を使うときはけがをしないように気をつけて。作業している時は、稲穂の重さを感じながら刈ってほしい」とあいさつ。年少と年中は保育園教諭の補助を受けながら稲刈りを行い、年長は自らの手で稲を刈った。
園児らが稲を刈る姿を見て「年長さんは年少の頃から体験している。3年目ともなると刈り方もうまくなっている」と関口さん。稲刈り体験に参加した千代保育園年長の小澤広夢くんは「うまく鎌を使って刈ることができて楽しかった」と話していた。
刈り取った稲は2~3週間ほど天日干しした後、脱穀を行い、精米して、11月に予定される園内の収穫祭で新米として提供される。