「風の学舎」(飯田市下久堅)で2月8日、地域住民らが世代を超えて交流する「餅つき大会」が開かれた。
料理家・鈴木あこさんが手がける「むすびあん」の料理「鹿肉スープの雑煮」
会場の「風の学舎」は、NPO法人「いいだ自然エネルギーネット山法師」の拠点で、約20年にわたり活動を続けてきた場所。風力や太陽光、かまど、炭、太陽温水器などを活用し、「化石燃料ゼロ」をテーマにした暮らしや学びの実践を行っている。
同NPOには昨年、新たに数人が加入したのを機に、それぞれから「この場所を、地域に開かれた場として活用し、餅つきなどの伝統文化を次の世代へ継承していきたい」との声が上がり、今回の企画につながった。
「りんごの母」と「風の集い」が共催し、両団体代表で、同NPO会員でもある石川祐美さんが中心となり企画した。石川さんは、学校関係のつながりや親子向け講座、講演活動などを通じて築いてきた人の輪を生かし、子どもを介した交流の場として餅つき大会を位置付けた。
当日は未明からの降雪で、予定より約1時間遅れて開始。参加者が雪かきを行い、かまどで蒸したもち米を臼に入れ、一升ずつ順に餅をついた。大人24人、小学生を中心とした子ども17人が参加し、世代を超えた共同作業を行った。
餅がつき上がると、参加者は食卓を囲み、泰阜村を拠点に活動する料理家・鈴木あこさんが手がける「むすびあん」の料理と共に味わった。鹿肉スープの雑煮や、菊芋などの地元野菜をいろりで焼いた料理のほか、同村産のユズを使った調味料やサラダなども並んだ。参加者は各自で食器を持参し、エコにも配慮した形で試食を楽しんだ。
当日は、自己紹介や活動紹介をする交流タイムを設けたほか、「交流ボード」も接地するなどして、参加者同士が情報を共有する場となった。石川さんは「さまざまな目的を持つ人たちが関わり、手を動かしながら自然に交流が生まれた。今後もこの場所を開き、文化の継承につなげていきたい」と話す。