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飯田の「たからもの」 店主が30年かけて集めた玩具・雑貨を展示販売

2022年4月にオープンした「たからもの」店主の近藤重則さん

2022年4月にオープンした「たからもの」店主の近藤重則さん

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 トイ・漫画・古着店「たからもの」(飯田市羽場町1)で12月27日・28日、店主が長年収集してきた昭和から平成にかけての玩具や雑貨などを展示販売する。

12月27日・28日に「当時物」80点ほどを新たに展示販売する

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 店主の近藤重則さんは、高校生の頃からコロナ禍前まで約30年にわたり、絶版フィギュアやアメリカントイを中心にトイを収集。店舗面積約22平方メートルの店内には、昭和から平成までの玩具を中心に、近藤さんが収集した品々を所狭しと並べる。今回の展示販売では、近藤さんが「自分の中で珍しいもの」とする、いわゆる「当時物」のオリジナル商品を中心に約80点を並べる。

 収集の原点は、小学生の頃に両親から買ってもらった超合金のマジンガーZや、ウルトラマン、ゴジラ、仮面ライダーなどのソフトビニール製おもちゃ。当時の「ブロイザーX」は、こたつの中に入れていたため片腕が熱で溶けてしまったが、現在もそのまま店内に展示している。大人になってから訪れたフリーマーケットで、別の「ブロイザーX」を見つけたときは、「懐かしさとうれしさがこみ上げた」と振り返る。

 社会人になってからは、南信地域のフリーマーケットや骨董(こっとう)市を訪ね、東京勤務時代には北関東の店に足しげく通った。「値段の手頃さや店主との掛け合いも楽しみの一つ」と話す。

 「集めることが好き。なので手に入れたところで満足」と話す近藤さんのコレクションには、帽子やツノが欠けていたり、持ち主の名前が書かれていたりと、持ち主の痕跡が感じられるものもある。「これにはこれの歴史がある。このまま、箱に片づけてられてしまうなら、好きな人の手に渡った方が良い」との思いから展示販売する。

 「壊れたおもちゃにも、それぞれの歴史がある。名前が書かれているのを見ると、兄弟が多い家では親がその子のために記したのだろうと想像する。そうした背景ごと手に入れたいと思ってくれる人がいる」と話す。店には東京や名古屋のほか、新潟、仙台、四国、北九州などからの来店客もいあるという。

 営業時間は17時30分~20時30分(土曜・日曜は10時~)。

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