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大鹿村で「大鹿歌舞伎」秋の公演 3年ぶりの有観客開催へ

神霊矢口渡 頓兵衛住家の段の一場面

神霊矢口渡 頓兵衛住家の段の一場面

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 国の重要無形民俗文化財に指定されている、大鹿村に伝わる「大鹿歌舞伎」の秋の定期公演が10月16日、3年ぶりに観客を入れて行われる。保存会が8月22日、発表した。

おひねりが飛ぶ舞台

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 大鹿歌舞伎は1767年に上演された記録が残る地芝居で、秋は大鹿村鹿塩の市場神社を会場に定期公演を行ってきたが、ここ3年はコロナ禍で無観客による動画配信などを行っていた。しかしファンからの強い要望などを受け、今年の秋の定期公演は有観客で開催することを決定。コロナ禍前には1000人以上が入場した観客数を300人に制限し、会場に軽食や酒類以外の飲み物を持ち込むことは可能だが、「黙食」への協力を保存会事務局が呼びかける。

 演目は、落ち武者「新田良峯」に恋をしてしまった「お舟」などを描いた「神霊矢口渡(しんれいやぐちのわたし) 頓兵衛住家の段(とんべえすみかのだん)」や、盗賊団が七五調のせりふで見えを切る場面が見どころの「青砥稿花紅彩画(あおとぞうしはなのにしきえ) 稲瀬川勢揃(ぞろ)いの場」を予定している。

 14時開演。観劇無料。事前申し込みは9月1日に始めた。保存会事務局スタッフは「舞台と客席が一体となる本来の大鹿歌舞伎の醍醐味(だいごみ)を味わってほしい」と観劇を呼びかける。

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