無店舗型菓子工場の「わのデリシャス」(飯田市川路)が8月、およりてファーム(鼎)で「魅惑のシフォンケーキ」の販売を始めた。これに先立ち6月には麻績の里(座光寺)での販売も始めている。
製造を担当するのは三宅真美さん。夫の康尚さんが経営するトキカネ(川路)の敷地内の製造工場でケーキを作っている。「某料理番組の付き人の知り合いから秘伝のレシピを伝授され」、三宅さんのアレンジで完成させたという。
口にするものは安全安心なものにしたいという思いと消費者の健康志向から無添加にこだわる。素材は、農協の牛乳や中村養鶏所(上郷黒田)の卵など地元の天然素材だけを使い、シフォンケーキの語源の「絹のようななめらかでしっとり、ふわふわ」の食感に焼き上げた。シフォンケーキで使うのは卵白だけのため、余った黄身を使ってプリンを作ったり、康尚さんの勧めで男性の嗜好(しこう)に合わせて手作りの生クリーム・カスタードが入ったカップケーキも作る。
「無添加、無着色で一つ一つ丁寧に作っている。一度手に取って食べてほしい」と三宅さん。ひとりで製造しているため、今は1日50個~70個程度の製造だが、今後は農協系の店への進出も見据える。
価格は、シフォンケーキ・プリン・カップケーキ1個280円。麻績の里は土曜・日曜のみ販売。