創業110周年を迎えた田畑茶舗(飯田市知久町)が、8月19日、創業者の妻でドイツ人のエマさんにちなんだ「バームクーヘン」を発売した。
田畑茶舗の創業者、田畑格太郎は小さいころから海外に憧れており、外国人と親しくなるため東京へ行きパン職人になった後、20歳の若さでアメリカに渡った。渡米後、「鉄鋼王」アンドリュー・カーネギーの付き人として世界各地を回る中、ドイツ人のエマさんと出会い結婚。
世界各国を飛び回る生活の中、日本の良さを再認識し、「日本の伝統文化であり、日常生活に欠かすことのできない日本茶に一生を捧げよう」と決意して帰国し、田畑茶舗を創業。
今年で創業110周年を迎える中、エマ夫人が自宅でお手製のバウムクーヘンを作って子どもや孫に振る舞っていた話から、ドイツ発祥のバウムクーヘンを商品化した。
取締役の田畑満美香さんは「110周年で思いのこもったバウムクーヘンができた。創業者のお茶で明治の手法で作られた荒茶「格太郎茶」と合わせて楽しんでいただければ」と思いを話す。
「バームクーヘン」は1,300円、格太郎茶は1,080円。いずれも田畑茶舗の店舗とオンラインショップで扱う。