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飯伊森林組合が「飯田きこり養成塾」 チェーンソーの使い方などレクチャー

きこり養成塾の様子(写真提供=飯伊森林組合中部支所)

きこり養成塾の様子(写真提供=飯伊森林組合中部支所)

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 飯伊森林組合中部支所(飯田市桐林、TEL 0265-26-6360)が10月と12月、チェーンソーの使い方を学ぶ「飯田きこり養成塾」を開講する。飯田市が自伐型林業人材育成事業の一環で主催する。

座学と実技と3回に渡って開催

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 対象は「飯田市に住所を有する人」で、自伐型林業に関心があり、3日間の講座全てに参加できることが条件。

 同講座は、森林資源の適正な管理と中山間地域の活性化を目指し、市が推進する「自伐型林業」を支援するために開くもので、飯伊森林組合が運営を担う。講座は2期に分かれ、1期目=10月4日・11日・18日、2期目=12月6日・13日・20日。

 内容は、労働安全衛生規則第36条第8号に準じたチェーンソー講座で、全日程の受講を修了すると「労働安全衛生特別教育等終了証」を交付。指導は森林組合の技能職員が担当し、実際の山仕事と同様の安全対策と技術を「丁寧に伝える」という。

 初日は伐採に関する座学、2回目は法令を学んだ後に広場でチェーンソーの操作訓練などで、最終回は上郷野底山森林公園の上郷財産区で伐採実習を行う。

 同組合中部支所企画係の広浜正幸さんは「山は傾斜があり、足を踏ん張ってチェーンソーを入れ、他の木にかからないように倒す方向を見極める必要がある。木には枝が多く、思い通りには倒れない。実際に木を倒すには数をこなし、経験を積むことが一番大事」と話す。「講座では『簡単には木は倒れない』という事実を知識として持ってほしい。それを知るか知らないかは、実際の現場で大きな差になる」とも。

 広浜さんは「自分で山を管理しようと考える人や、自伐型林業に興味がある人のための講座。祖先が残してくれた山を、間伐などを通じて継続して守っていくために、山とどう向き合うかを考える機会にしてほしい」と受講を呼びかける。

 受講料はテキスト代を含めて各期4,000円。定員は先着10人。講座ではヘルメットとチャップスを貸与する。申し込みは9月26日まで受け付ける。

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