鈴鹿サーキット(三重県鈴鹿市)で7月31日に開催された「2022 Ene-1 SUZUKA Challenge」の全国大会で、飯田OIDE長姫高校(飯田市鼎名古熊)の原動機部が、高校3部門でトップに輝いた。電気自動車の重量制限なしと重量35キロ以上の高校生部門でそれぞれ1位、電動二輪車の重量15キロ以上の同部門で1位となり、電気自動車は10連覇、電動二輪車は2連覇を達成した。
電気自動車の部は、充電式単三乾電池40本を動力源とする車両で、鈴鹿サーキット国際コース(1周約5.8キロ)のタイムアタックを3回行い、合計タイムを競う。電動二輪車の部は同サーキットの東コースを逆走し、1周当たりのタイムアタックと30分間の耐久レースのタイムアタックの2種目の合計得点で順位を競う。
同校は、先代の先輩から受け継いできた車両を修理・改修を行い、4月から飯田自動車学校のコースを借りて練習を重ねてきた。
電気自動車の重量制限なしのクラスで、「WISDOME α」のドライバーを務め、高校生部門1位、総合で3位の結果を残した井口厚哉さん(3年)は「チームリーダーの杉浦君(2年)と連携し、チーム皆で獲れた優勝だったのでうれしい」と話す。
同クラスに出走し、惜しくも3週目でタイヤのパンクによりリタイアとなった「WISDOM」のドライバー、赤羽大雅さん(3年)は「過去の大会もずっとドライバーとしてやってきた。結果は残念だったが、楽しく走ることができた」と振り返る。
重量制限35キロ以上のクラスで「WISDOM II」のドライバー、原煌弥さん(1年)は「先輩たちが乗ってきたマシンを運転することにプレッシャーを感じていたが、10連覇を達成できて良かった」と笑顔を見せる。
一方、自動二輪車で、重量制限15キロ以上のクラスに出場したライダーの熊谷颯太さん(1年)は「昨年も優勝している車体で、優勝できてうれしい」と話す。
同校原動機部の宮島叶夢(3年)部長は「1年生のころはコロナ禍で大会が中止となり、辞めようと思った時期もあったが、先輩や顧問の先生方の支えや指導もあり、3年間やってくることができた」と部の活動を振り返った。