平谷村のヒマワリ約9000本が現在、見頃を迎えている。
「平谷向日葵しとねる会」が、国道153号沿いの「信州平谷温泉 ひまわりの湯」(平谷村)に隣接する約4000平方メートルの畑で9000本ほどのヒマワリを育てている。今年で3回目の取り組み。
同会の岡田能典会長が「多くの方に村へ観光に来ていただけるよう花を咲かせ、収穫したヒマワリの種から『ヒマワリ油』を抽出し、パンやクッキー、ドレッシングなどの食品に加工する。村内の別の場所も合わせると1万2000本ほどのヒマワリを育てている」と話す。
平谷村民や地域おこし協力隊員、同村に別荘を所有する県外在住者など20人ほどで構成する同会。5月に肥料をまいて畑を耕し、6月に種をまき、開花の時期までに草刈りを2度行った。ヒマワリは1~2メートルほどまで成長し、花の大きさは20センチほど。「P63HE60」と呼ばれる品種で、ヒマワリ油を採取するに適しているという。「オレイン酸含有量が高く、ビタミンEを多く含む『ヒマワリ油』で、菓子などに使っても味の邪魔をしない」と岡田さん。9月に種を収穫し2週間乾かした後、生成した「ヒマワリ油」を使って菓子などの試作に入る。
「お盆過ぎまで見頃なので村を訪れてほしい。『ヒマワリ油』を使った村の特産品も楽しみにしていただければ」と訪問を呼び掛ける岡田さん。同村では、「平谷ひまわりフォトコンテスト2022」も例年通り開催する。