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飯田出身の演歌歌手・小沢あきこさん、新曲リリースでラジオ出演

ラジオ番組の収録後(2025年6月10日撮影)

ラジオ番組の収録後(2025年6月10日撮影)

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  飯田市出身で演歌歌手の小沢あきこさんが6月4日、新曲「黒姫ものがたり」をリリースした。高森町出身の児童文学作家・北沢彰利さんが作詞を担当し、2人はラジオ番組の収録に臨んだ。

「ゆたきの喫茶室」収録の様子

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 同曲は、信州に伝わる民話「黒姫伝説」を題材にしたもの。黒姫童話館の前館長でもある北沢さんが脚本・演出を手がけた絵本「黒姫ものがたり」を基に、小沢さんの歌声で楽曲化。北沢さんは「黒姫伝説は『大沼池の大蛇が姫に恋をする。願いを達成しようとした』という、わずか2行だけが伝わる物語。それを1000年の時を超え、現代によみがえらせたかった」と話す。

 北沢さんは、2017(平成29)年に初めて小沢さんと対面。小中学生時代の小沢さんを描いた創作オペレッタの脚本も執筆した。「素晴らしい方。いつか、『黒姫ものがたり』を歌に乗せ、歌ってもらえたら、と思った」と当時を振り返る。

 小沢さんが民話をモチーフにした楽曲を歌うのは初めて。「一段と気が引き締まる思いで、物語の主人公になりきって歌った」と話す。「歌詞の中で繰り返す『立金花(りゅうきんか)』は黒姫に咲く花で、初恋を思わせる印象的なフレーズ。実際に見た景色を思い出しながら歌っている」と振り返る。

 小沢さんは1991(平成3)年、大手レコード会社の新人オーディションで約4000人の中から最優秀賞を受賞。1993(平成5)年に「帰ってきてよ」でデビューした。2018(平成30)年には地元を題材にした「飯田線」をリリースしている。

 デビュー後は日本舞踊や民謡、三味線などの稽古も重ねてきた。番組ナビゲーターの小木曽豊さんは「プロモーションビデオでの小沢さんの踊りや、黒姫ものがたりを描いた映像は一層世界観を広げている」と紹介する。

 今回収録したラジオ番組「ゆたきの喫茶室」は6月16日13時~14時30分、飯田エフエム放送で放送するほか、無料アプリ「エフエムぷらぷら」でも聴ける。

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