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阿智村、EVタクシーを災害時のライフラインに 住民の安全安心を確保へ

EVタクシーを使い電力供給の実演

EVタクシーを使い電力供給の実演

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 阿智村が7月25日、災害が発生した際に緊急輸送やライフラインを確保するための協定を南信州広域タクシー(飯田市上殿岡)、長野県タクシー協会(長野市)と結んだ。

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 協定は、南信州広域タクシーから同村に提案があり、内容について検討・協議を行った結果、締結の運びとなった。同村ではこれまでも、自治体、公共機関、民間企業や民間団体等との災害時の応援協定を締結しており、今回の協定で37件目。

 協定の内容は「応急対策に必要な人員、物資および機材の輸送」「要配慮者等の社会福祉施設および医療機関などへの輸送」「災害の状況および被害状況の収集」「EVタクシー、給電タクシーによる災害時の電気の供給」「タクシーの機動力と通信設備を生かした災害時の緊急連絡体制の整備」の5つ。災害が発生し、阿智村から要請があった場合は積極的に協定内容に沿って協力する。

 熊谷秀樹阿智村長は「村内に鉄道が通っておらず、移動手段としては車しかない。独り暮らしの高齢者も多い中で、タクシー業界からの応援は大変ありがたい」とあいさつ。南信州広域タクシーの鈴木佳史社長は「大規模災害時の緊急輸送以外に、停電や断水が発生した際、EVタクシーや給電タクシーを利用し、電力や水を確保するライフラインとして協力していきたい」と話す。

 協定締結式終了後、役場前でEVタクシーによる電力供給の実演も行われた。

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