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飯田高等職業訓練校で「技能展」 1年間の集大成を披露

洋裁コースの講師を務める池上さん(中央)と受講生

洋裁コースの講師を務める池上さん(中央)と受講生

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 飯田高等職業訓練校(飯田市東新町)で3月1日、1年間の訓練成果を披露する「技能展」が開催される。

木造建築コースの作品(写真提供=飯田高等職業訓練校)

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 同校は長野県認定の職業能力開発校で、木造建築科、配管科、洋裁科、和裁科、編み物科、木材工芸科、パソコン講座などのコースがあり、技能展では、それぞれの受講生が1年間の学びの成果を発表する。

 洋裁コースは、水曜・木曜・金曜の3日間、9時30分15時30分まで開講。服作りの基本的な知識や技術を身につける。

 講師の池上真奈美さんは「1年から1年半通うと、チュニックやジャンパースカートなどのシンプルな服を自分で作れるようになる」と話す。「両親が残した『飯田紬(つむぎ)』を持ち寄る生徒も多い。着物が捨てられてしまうのは悲しいこと。リメークすることで一点物として生まれ変わり、新たな価値を持つ」と教室の様子を紹介する。

 新しい色や柄、素材に特徴を持つ新しい生地を持ち寄り、作品作りに挑戦する生徒も多い。「技能展に並ぶ作品を見てもらうことで、洋裁の経験がある人は、『こういう素材もある』『こういう縫い方もできる』など新たな発見があるのでは」と池上さん。

 2月14日の洋裁コースでは、受講生が技能展にむけて作品制作に取り組んだ。「自宅で一人で制作していると手が止まってしまうが、みんなで同じ時間に取り組むことで分からないことを相談できる。『どうやって制作しよう』と相談すると、次々にアイデアが上がる。人が寄ると知恵が集まる」「制作の情報交換もでき楽しい。休憩時間にはおしゃべりもして、リラックスしながら学べる」と、同校の講座の感想が聞かれた。

 池上さんは「毎週通いたくなる、通うことで毎日がより豊かに感じられることを大切に、技術と楽しさを伝えている。受講生の成果を見に、ぜひ足を運んでほしい」と呼びかける。洋裁科は作品展示のほか、小物入れや手提げ袋も販売。木造建築科や木工科など各科の受講生が制作した子ども椅子や小鳥の餌台などの作品の展示や販売も行う。

 開催時間は9時~14時。入場無料。

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