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メタバースに長野県リニア駅「飯田市」 飯田高同窓生らが体験

メタバースを作成した岡島章さんと福澤理恵さん

メタバースを作成した岡島章さんと福澤理恵さん

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 上郷公民館(飯田市上郷)で9月24日、「長野県リニア駅『飯田市』をVRで体験」をテーマに講演会が開催された。

仮想空間をプロジェクターで紹介

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 飯田高校同窓会総委員会は毎年、「知見と見聞を広める」研修会を開いており、今回は役員と委員の30人ほどが「長野県リニア駅」をメタバースで体験した。飯田市からの情報と平面図を頼りに、神稲建設(主税町)の岡島章さんがイメージで制作した。

「社内製品をメタバース内に構築している。当初から、リニア県内駅もメタバース内に作成する予定で、発表の場所があり良かった。立体的にすることで、より具体的に建物が見えてきた」と岡島さんは話す。VRでは、総会役員が観光客のアバターで駅構内を観光し、同社システム部の福澤理恵さんが案内人のアバターとして案内し、岡島さんがカメラマンのアバターで会場のプロジェクターに映し出しVRについて解説した。

 同校卒業生でもある岡島さんは、飯田高校の「旧校舎」と呼ばれる以前の校舎(東館)もメタバース内に復元。東館は1924(大正13)年建設で1994(平成6)年に建て替え、70年の歴史を持つ。岡島さんは「東館は何度か改修し、戦時中には黒く塗られ、姿を何度も変えているため、どの年代の校舎を復元するか悩んだ。年代によってはデティールも違い、建材も時代によって異なる。卒業生が懐かしく感じられるよう作成した」と話す。

 岡島さんは、1980年代に校舎向かいにあった「スーパーやまきや」もVRで再現し、同校付近の飯沼神社(上郷)の300段以上の石段の話など、飯田高校での思い出話にも触れながら研修を進めた。「飯田市出身のユーチューバーと一緒に、メタバース内でもリニア駅の東京や名古屋とを結び、『長野県リニア駅』と地元『飯田』を盛り上げていきたい」と岡島さんは抱負を話す。

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